鬼手仏心
こんにちは、スパンキードッグトリマーの竹内です
何だこの題名?と思った方もいらっしゃると思いますが、これは僕が大好きな漫画「仁」の中に出てくる言葉で、医者である仁が先輩に心掛けるよう言われた言葉です
鬼手仏心「きしゅぶっしん」と読むそうで、心は仏のように慈悲深く、手は鬼の如く早くせよ。
手術中に狼狽えた仁は心が動揺し手が動かなくなったところを先輩に一喝され、まだ少年の患者に心臓マッサージを施すが甲斐なく亡くなってしまい、落ち込んでいるところをこの言葉でアドバイスされるのですが
これを読みながら、トリミングにも当てはまるな~と思いました
人間と同じように犬も十犬十色ですので中にはシャンプーが嫌いな子もいます
シャンプー嫌いな子を暴れさせたり、のんびりシャンプーしていたらその子に僕自身噛まれる危険もありますし、その子が具合悪くなったり怪我をしてしまう可能性もあります
そこで大事なのはやはりスピードでもって作業を終わらせてあげることですが、それが手抜きになってしまったり、犬との接し方が雑になってしまったらよりシャンプー嫌いになってしまいますし、お客様からお金を頂けるレベルではありません。
ですので大事なのはスピードと、事故を防ぐため冷静に物を考えること、そしてわんちゃんに対しての優しい接し方です
優しく接しつつも、手は鬼の如く早く動き、かつ手抜きは一切なく
を、心掛けていたら、仁を読んでこの言葉を見た時にズバーンと心に入ってきました
もし作業中に心が動揺しても、よく鍛錬された手は裏切りませんし、勝手に動きます
一度わんちゃんを濡らしてしまったらもう何が何でも終わらせてあげないといけないので、失敗は許されないですから
え?たかが犬のシャンプーでそんな大仰なことを心掛けないといけないの?
と思う方もいらっしゃるかと思います
そうです、実は犬のシャンプーは本当に難しく、命をお預かりする仕事なので神経を使うのです。。。
もしシャンプーなんて簡単だよと言うトリマーさんがいたとしたら、勉強不足だということにすら気づけていない人です
もし中型犬の子くらいでも本気で噛まれてしまったら、手に穴は開くわ骨にひびは入るわでしばらく仕事もできなくなります。汗
そして僕が一番目指しているのは、鬼手仏心を以て、シャンプー嫌いな子を好きにさせてあげたいんです
当店に通ってくださっているわんちゃんの中でも、1/3くらいはもともとシャンプーが嫌いで噛みついたりする子もいました
けど今は、噛みつく子は自信をもって「0」と言えます、お店に来るときも皆しっぽをぶんぶん振って来てくれます。
その時のわんちゃんの明るくなった表情や、お客様にお礼を頂いたときは
トリマーをやっていてよかったな~と心から思います
これからも鬼手仏心を忘れず、お客様のわんちゃんに接していきたいです
もしお飼いのわんちゃんのシャンプー、トリミングでお困りでしたら是非相談にいらしてください!